太田七坂

鯨ヶ丘にはいくつもの坂があります。特に南の「木崎坂」「下井戸坂」東の「板谷坂」「塙坂」「東坂」西の「杉本坂」「十王坂」を太田七坂と言います。

木崎坂(きざき)

鯨ヶ丘の南側の入口です。現在はバスも通る整備された道になっています。名前の由来は坂の頂上付近を木崎山と呼んでいたからとも、江戸時代に番所の木戸があり「木戸の先」からともいわれています。

下井戸坂(しもいど)

太田と笠間を結ぶ笠間街道の出発点です。太田七井の一つ。名前の由来は「下井」があることからと言われています。

板谷坂(ばんや)

ここからの眺めはすばらしく、眉美千石とも言われていました。坂の途中にある板谷稲荷神社は佐竹氏と縁が深かったと言われています。名前の由来は佐竹氏がこの地を治めていた時代には、この地に「番屋」があったことからと言われています。

塙坂(はなわ)

日立方面と太田を結ぶ道路でした。特に塩を運んだ塩の道で、現在も塙坂を上りきった東と西を結ぶ路地は塩横丁と呼ばれています。名前の由来は昔の地名ではないかと言われています。

東坂(あずま)

七坂のなかでは一番新しい坂です。名前の由来はよく分かりませんが、東町の坂だから「東坂」ではと言う人もいます。

杉本坂(すぎもと)

七坂の中で一番急な坂です。ここを車で通るのは少し怖いし、人力で登るのも少し覚悟が必要かも。名前の由来は坂の途中にある遍照寺の山号「杉本山」からと言われています。

十王坂(じゅうおう)

鯨ヶ丘と太田二高を結ぶ坂です。名前の由来は不明です。別称「だいこん坂」とも呼ばれていますがその由来もよくわかっていません。